「花見の宴」

やあ、みなさん、今晩は、このところ多忙を極め久しぶりにブログを更新します。4月に入り今日で6日となりますが、全国で桜が満開とか五分咲きとかで開花となっています、この土曜日・日曜日は絶好のお花見日和といえるそうで、各地のサクラの名所では大勢の人々で賑わう事でしょう。がしかし、満開の桜の下で焼き肉やBBQ、カラオケなど周りの他人に迷惑となる行為や花見の風情を台無しとする言動はやめ、美しく咲く桜の下でお弁当などを広げ、静かに桜の満開を楽しむことが大切といえます。一方で毎年、新入社員の最初に仕事が花見の場所取りで、ロープを張ったりブルーシートを広げ座り込んだりでしょう。頑張れ若造と言うところですが、誰もが通る道で一歩ずつ社会経験を積んで社会の一員として日本国の未来を背負って行くことでしょう。私の若い頃は桜の木に登り蝉の鳴き声をしたり、ビアガーデンのステージにたち大勢の前で歌わされたりという時代でした。
今回のブログのお題は季節柄「花見の宴」です。・・・・・・
米中貿易摩擦問題が合意するのでは?という錯覚と期待感で今週の米NYダウが買われ最高値近くとなっています。明らかに「希望的観測」と「トランプマジック」のTwitterに振り回され踊らされている猿回しの猿のようなイメージを受けるのは私だけでしょうか?
「猿」と言えばご存知猿顔で天下人になった豊臣秀吉ですが、ご主人の織田信長に拾われ「猿よ」と可愛がられ足軽からどんどんと出世し、総大将となり本能寺の変で信長亡き後、明智光秀を滅ぼし天下人となったのは有名ですが、その秀吉が太閤になり京都の「醍醐の花見」を行ったのはこれまた有名です。その醍醐寺では今を盛りに桜が満開だそうで、「太閤の枝垂れ桜」が今年も見事な満開となっているそうです。
Wikipediaによると・・・醍醐の花見(だいごのはなみ)とは、慶長3年3月15日(1598年4月20日)、豊臣秀吉がその最晩年に京都の醍醐寺三宝院裏の山麓において催した花見の宴。豊臣秀頼北政所淀殿ら近親の者を初めとして、諸大名からその配下の女房女中衆約1300人を召し従えた盛大な催しで、九州平定直後に催された北野大茶湯と双璧を成す秀吉一世一代の催し物として知られる。記録に残るその日の輿の順は、1番目に北政所、2番目に西の丸殿(淀殿)、3番目に松の丸殿、4番目に三の丸殿、5番目に加賀殿、その後に側室ではない前田利家正室・まつが続いた。宴会の席では、正室である北政所の次に杯を受けるのを淀殿と松の丸殿が争い(秀頼の生母として淀殿が優先権を主張したのに対し、松の丸殿は自身が淀殿の出身である浅井氏の旧主だった京極氏の出身である上、淀殿より早く秀吉の側室になっていた事を根拠に優先権を主張した)、北政所とは家族ぐるみの長い付き合いのまつが「歳の順から言えばこの私。」と、申し出て(まつは家臣筋といえど、この席では客人。客人をほうって於いて身内で順争いをするものではない為)その場をうまく取りおさめたという話が伝わっている。諸大名は伏見城から醍醐寺までの沿道の警備や、会場に設営された八番の茶屋の路地茶屋の運営などにはあたったが、花見に招かれたのは女性ばかりで、秀吉・秀頼の他には唯一前田利家の名が見えるのみである。この花見で詠まれた和歌の短冊は今も「醍醐花見短冊帖」として三宝院に保管されている。 応仁・文明の乱のあと荒れ果てていた醍醐寺を復興した中興の祖、第80代座主である義演は、秀吉の帰依を得て良好な関係を築いていたが、秀吉の最期が近いことを感じ取り、一代の華麗な英雄の最後にふさわしい大舞台をしつらえるために、あちこちにそれとなく手配をしてこの醍醐の花見を実現させたともいう。秀吉はこの約5か月後に没した。・・・・・というのが「醍醐の花見」です。
天才・信長、知識人で名将・明智光秀、侘びさびの達人・千利休などと比べると無教養で武士では無く百姓の出で、気働きと才覚だけで、出世しのし上がった秀吉が、諸国の大名や公家たちからの信頼を勝ち取り、自分自身の権威と財力、人脈を見せつけるために利用したのがこの「醍醐の花見」でした。秀吉とは対照的に豪華さや派手さを嫌い「侘びさび」を重んじ、今で言うところの「断捨離」で「無こそ美」とその独自の境地を極めたのが茶の湯でお馴染みの茶人・千利休でした。「一期一会」という瞬間の緊張を重んじ、狭い茶室で一輪の花を飾り客人をもてなす作法と究極の心技を秀吉はおそらく生涯理解出来なかったことでしょう。
最近の投資家をみるとまさに秀吉のように才覚と無鉄砲さだけで相場で儲けようとする投資家が多いように思うのは私だけでしょうか?四季報も財務内容も決算報告書もテクニカル分析も理解出来ないまま、ただがむしゃらに「相場でボロ儲けしたい!」という願望だけで突き進み挙げ句には大損をして「こんなはずでは無かった!」と損したことばかり悔やみ、いっこうに「何故損したのか?」を分析し反省しようとしない投資家が多くいます。
「花見の宴」に浮かれているうちにいずれ花が散ることを知らず、いつまでも呑気に楽天的に気楽な投資では、季節に取り残されるようにいずれは相場に取り残され、手持ち株は買値から大きく下がり長期塩漬けを余儀なくされ動くに動けず「過去の人」になることでしょう。
いまここでもう一度、相場の神様・本間宗久翁の「三位の伝」を読み直すと・・・・・
一、機を待つに即ち「仁」
一、機に乗ずるに即ち「勇」
一、機に転ずるに即ち「智」
相場の天井値、中値、底値を見極めてのち行動すること。
一、「仕掛け」、二、「仕舞い」、三、「十分」(休む)、四、転じ」(ど転)、是、「三位」の秘伝なり。
・・・・・とあります。まさにシンプルにして投資の核心を極めた宗久翁の秘伝です。
私たち凡人にはこの通りには行かないにしても、これを教訓として見習うことは出来ます。
「花見の宴」で浮かれる前にもっとやるべき事が私にもあなたにもあります。それは寸暇を惜しんで急騰銘柄の情報を集め分析し売買のタイミングを測ることです。
まあ、能書きはこの程度にしておきますが、桜の花のようにパッと咲いてパッと散るを美としたのは朱子学で言う「武士道」ですが、投資家はパッと散る訳にはいかず確実に株式投資で資産運用し資産を増やす事が最重要課題です。ところでNYダウと日産自元会長・ゴーン氏とは共通点が感じられます。NYダウもゴーン氏のようにアルゴリズムの罠に陥る可能性があり要注意でしょう。
※短期注目株・・・6938.双信電機、3667.enish、6754.アンリツ
それでは今週はこれにて失礼します、それでは花見の宴で良い週末を!See you next week Bye!
平成31年4月5日、Spring投資クラブGM:元祖・Mr.白狐